私達人間は、犬と1万年以上もの長い間一緒に暮らしてきました。日本人は遠い昔の縄文時代から柴犬達と暮らしています。
そして昔の人々は、犬の飼い方やしつけで悩む現代人とは対照的に、実に良い関係で平和に穏やかに犬と暮らしてきました。忠犬ハチ(HACHI)と飼い主さんのお話は有名ですね。
そしてそれ以前に、彼ら犬科の動物のリーダー達は、実に良く統率され強い絆で結ばれた群れ「家族」を作ります。
なぜ?!昔の人達や動物のリーダー達は、それが出来たのでしょうか?
どんな接し方をしたのでしょうか?
・しつけグッズで矯正したからでしょうか?
・オヤツやエサ、オモチャで釣って教えたのでしょうか?
・TVチャンピオンのしつけDVDを見たからでしょうか?
もちろん全て違います(笑い)。
答えは、犬という社会性の強い群生動物の本能や習性を理解した飼い方やしつけをしているか!ということです。そして家族や会社、組織、グループという群れを作る私達人間も、同じ本能や習性を持っているのです。
しかし近代文明の弊害により、短絡的なしつけグッズやビジネス優先の手法、物理的な飼い方ばかりが注目され、大切な本能を我々人間は忘れかけているのです。
そして人間の子育て・しつけと同じく、犬の飼い方やしつけ方などの生活の知恵もまた、親から子へ受け継がれていたものが消えてしまったのです。
犬の飼い方やしつけはシンプルです。
犬という動物の本質を知り、素直に受け入れるだけなのです。
ただそれだけなのです。
人間が勝手に考えた理論・理屈、しつけグッズやプロトレーナーの手法など必要ないのです。
だから短絡的なしつけ手法や物理的な飼い方ばかりにこだわって、犬の本質を素直に受け入れない、学ぼうとしない飼い主さんは、いつまで経っても、どんな対処法を使っても上手くいかず、よけいに噛む吠える犬になってしまうのです。
また、一時的に良くなっても逆戻りしてしまったりするのです・・
「何となく飼いたくなって・・しつけや接し方なんて意識してなかった・・」
このページをあなたが見ているということは、しつけや飼い方を甘く見ていた反省はもう十分されたはずです・・
それだけでもあなたは上達し進歩されています。そして本書でもっとしっかり勉強して、良い犬のしつけ方や飼い方を学びましょう!