犬の飼い方を解説するブログ

2010/05/12

人間と犬の関係

Filed under: 人間と犬との歴史


●誰にでもぴったりの犬種があります。
●人間の介入は、犬に良い影響と悪い影響を与えてきました。
●断尾や断耳には正当な理由がありません。

私たちは誰もが自分なりの個性、野望、価値観を持っています。犬の楽しさは、一つの動物種の中に実にさまざまな性格、風貌、大きさ、能力を持つものがあることです。慎重に選べば、まるでグローブのように、自分にぴったりの相手を選ぶことができます。

選択には慎重でなければなりません。犬好きでも、壁に付いたよだれを拭き取るのが嫌であれば、セントバーナードはあなた向きではありません。支配欲が強く、何でも自分の思い通りにしたい人は、優雅なバセンジーよりも毛をカットすることのできる小型のプードルを飼うほうが良いでしょう。愛らしく、素直で従順な犬に囲まれていたいなら、ゴールデン・レトリーバーかラブラドール・レトリーバーの雌が一番です。 

外見だけが問題ではないことを、心に留めておいてください。外見が気に入ったとしても、それは多分、その犬種が育てられてきた本来の役割を反映した姿です。外見以外の性質、たとえば本能、行動、習性が、あなたのペットとしては不向きであることも考えられます。

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犬の改良と遺伝的干渉

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犬にとってもっとも差し迫った脅威は、おそらく遺伝子操作です。人間は遠からず、今までは想像もできなかった方法、犬や他の動物から取った新しい遺伝子を挿入するなどの方法で、犬種に手を加えることができるようになるでしょう。

遺伝子操作には、明らかな価値があります。たとえば、人にアレルギーを引き起こす犬皮膚アレルゲンCanFIを作らない犬が生まれるかも知れません。しかし、それは軽率で危険な行為です。遺伝子操作の結果、犬が本来持っていない姿や行動が現れる可能性もあります。

人間と犬との関係は、これまでは互いにとって有益なものでした。
このような良い相互関係が続いて行くかは、時間がたってみなければわかりません。

犬のデザインは千年以上の間、選択育種によって大きく変貌してきました。人間は犬の体を大型化、あるいは小型化し、顔を平らに
し、脚を短くしました。犬の脳は縮み、腸は短くなりました。一部の犬種では先天性疾患の発症率が上がり、一方、他の犬種では寿命が大幅に長くなりました。

極端であること
20世紀のほとんどの期間、スタンダードでは極端であることが好まれました。頭ができるだけ大きいこと、皮膚のしわができるだけ多いこと、目ができるだけ突出していること、できるだけ小型であることなど。幸いなことに、今ではそのような傾向はなく、事実上すべてのスタンダードが書き変えられています。しかし、それは、すべての犬種が身体的に、より健康な姿に向かっているという意味ではありません。残念なことに、一部の犬種は今後も極端な姿になるよう交配されていくでしょう。悲しい話ですが、そのほうがよく売れるからです。
 
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外科的な改良

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かつては、犬の尾を切り落とすと狂犬病にかからないと考えられていました。この処理は断尾と呼ばれ、特にテリアやスパニエルなどのワーキングドッグでは、尾の受傷を防ぐための伝統的な慣習となっていました。

今日でも、飼い主の虚栄心を満たすためだけに、多くのコンパニオンドッグの断尾が行われています。尾は通常、生後3日以内に切り落とします。子犬は痛がりますが、神経が十分に発達していないために、痛みの衝撃は遅れて現れることもあります。
 
耳を部分的に切り落とす犬種もあります。「crop(切り込む)」という柔らかい表現が好まれていますが、犬の気性が荒く見えるという以外には、耳を切り落とす理由はありません。当初、断耳は軍用として生まれ、グレート・デーン、ボクサー、ドーベルマン、シュナウザーなどを飼っていたドイツ人の間で伝統的に行われていました。

断耳はその発祥地であるドイツをはじめ、ほとんどの国で禁止されています。今でも断耳や断尾が日常的に行われている国は、北米だけになりました。
 
コンパニオンドッグにこのような処理をすることは、医学的にも、また犬の役割を考えた場合にも、正当化することはできません。
 
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